自閉症の手作りおもちゃ|並べて連結できる電車を好きなだけ
就労支援施設の職員さんから、車や電車を並べるのが好きな利用者さんがいる、と相談をいただきました。
並べたい気持ちのほうに、道具を合わせられないか。そう考えて、連結できる電車を3Dプリンターで作りました。

相談されたこと
色ごとにきれいに並べると、とても満足されるそうです。
それなら、並べきれる数があって、好きなだけ長くできる電車があればいいのではないか。そう考えました。
作ったもの
連結できる電車です。1編成は5両で、赤・白・青・黄の4色を作りました。

色は新幹線から
色は新幹線から選びました。赤はこまち、黄色はドクターイエロー、青はかがやき、白はN700系です。
緑のはやぶさを足すことも考えています。
3つの部品でできています
1編成は「先頭」「中間」「後ろ」の3種類の部品でできています。
中間の部品を足していけば、5両より長くできます。


サイズと材料費
1両の大きさは、幅20×長さ50×高さ20mmです。素材はPLA樹脂です。
1編成を5両にしたのは、A4サイズのトレーに収まる長さにしたかったからです。ご希望があれば、もっと増やせます。
1色5両ぶんで30g、材料費は60円。印刷時間は1時間6分でした。

印刷の設定
プリンターはBambu Lab A1 mini、ノズルは0.4mm。プロセスは0.20mm Standardのままです。
初期設定から変えたのはサポートの「有効化」だけです。タイプはツリー(自動)。連結の穴がある出っ張りが浮くので、そこにサポートが付きます。

2回失敗しました
1回目は、連結のピンを2mmで作りました。細くて、折れそうでした。4mmに太くして補強しました。
2回目は、ピンが入る穴を0.5mm大きくしました。それでも少しきつかったので、さらに0.3mm。合わせて0.8mm大きくして、ちょうどよくなりました。
2回作り直して、3個目でうまくいきました。
できること
色ごとに並べる
同じ色で5両そろえてあるので、色ごとに並べられます。

色違いでつなぐ
色をまぜて連結することもできます。

もっと長くする
4色ぶんをつなげば、10両以上にできます。中間の部品を足せば、そこからさらに長くできます。

お渡ししました
「思った通りの出来栄えです。早速試します」と喜んでいただきました。
使っていただいた感想は、後日伺ってから追記します。
まとめ
考えたのは2つだけです。並べきれる数があることと、好きなだけ長くできること。
その人が好きなことに、道具のほうを合わせる。福祉の現場では、よく聞く考え方です。
STLデータは、配布の準備をしています。できしだい、この記事に追加します。
3Dプリンターを福祉の現場に入れると何ができるのか、こちらにまとめています。

色を手がかりにする教材は、こちらでも作っています。


