色を合わせて伝える視覚支援カードの作り方|ことばが出なくても選べる
放課後等デイサービスの方から、パーティーで使う道具の相談をいただきました。
ことばが通じにくいお子さんが参加するので、「色」でほしいものを伝えられるようにしたい、という内容です。
お菓子の入れ物に色の旗を立てて、同じ色のカードを渡すと、その中身がもらえる。ことばを使わなくても「これがほしい」が伝わります。

相談されたこと
パーティーには、甘いお菓子・しょっぱいお菓子・飲み物の3つがあります。
ことばでやりとりするのが難しいお子さんでも、自分で選んで、自分で受け取れるようにしたい。そこで考えたのが、色をそろえる方法です。
入れ物に色を付けておいて、同じ色のカードを渡してもらう。色が合えば、それがもらえます。
作ったもの
入れ物に立てる旗
お菓子の入れ物の縁に挟んで、立てて使う板です。170×170mm、厚みは10mm。
遠くからでも何色かが分かるように、しっかり立つ大きさにしました。今回は赤を甘いお菓子、緑をせんべいなどのしょっぱいお菓子にしています。飲み物は入れ物に入れないので、青の旗は作っていません。


渡すカード
お子さんが手に持って差し出すカードです。50×85mm、厚みは3mm。

名刺くらいの大きさなので、小さい手でもつかめます。赤・緑・青の3色を、11枚ずつ作りました。青は飲み物です。入れ物がない飲み物も、カードなら同じように渡せます。

ワンタッチで外せる
旗は、入れ物の縁に挟むだけで固定できる形にしました。
パーティーの準備や片付けは、短い時間で終わらせたいところです。ネジや両面テープだと、付けるのも外すのも手間がかかります。挟み込みなら、押し込むだけで付いて、引き抜くだけで外れます。
もう1つ、旗は板と挟む部分をつなげて、ひとつの部品にしました。別々だと、外したときにバラバラになって、どれがどれだか分からなくなります。ひとつなら、そのまま重ねてしまえます。

作り方
3Dプリンターで印刷するだけです。フィラメントはPLAを使い、スライサーは初期設定のままにしています。
| 部品 | 重さ | 印刷時間 | サイズ(mm) |
|---|---|---|---|
| 入れ物に立てる旗 | 1色110g(赤・緑の2色で220g・約440円) | 1色3時間30分(2色で7時間) | 170×170×厚み10 |
| 渡すカード(11枚) | 1色110g(赤・緑・青の3色で330g・約660円) | 1色3時間(3色で9時間) | 50×85×厚み3 |
材料費は合計で約1,100円、印刷時間は合わせて16時間ほどでした。
使ってみて
10月3日にお渡しします。実際のパーティーで使っていただいたら、様子を追記します。
まとめ
- 入れ物に立てる旗と、手に持って渡すカードの2つ
- 同じ色をそろえると、ほしいものがもらえる
- ことばが出にくくても、自分で選んで自分で受け取れる
- 旗は挟むだけ。準備も片付けも引き抜くだけで終わる
- 材料費は合計で約1,100円
色と中身の組み合わせは、使う場所に合わせて決められます。パーティー以外の場面でも、同じ考え方が使えると思います。
色を合わせる課題は、こちらの記事でも作っています。

絵カードを使ったコミュニケーションの支援は、こちらにまとめています。


