視覚支援スケジュールの作り方|100均×置くタイプの机上DIY
視覚支援スケジュールを使いたいけれど、
「壁に貼れない場所では使いにくい…」と感じたことはありませんか?
実際に現場でも、「机の上で使えるタイプがほしい」という声がありました。
そこで今回は、100均素材で作れる「置くタイプ」の視覚支援スケジュールに挑戦!
壁がなくても使え、場所を選ばず活用できるアイデアです。
前回紹介した貼るタイプとあわせて使うことで、より柔軟な支援が可能になります。
- 置くタイプの製作アイデア
- 100均素材で簡単に作れる具体的な方法
- 実際の利用者さんの反応と導入効果
視覚支援スケジュールの更なる改善
「視覚支援スケジュール」は、作業内容を目で見て理解しやすくし、「次に何をするのか」「いつ終わるのか」を一目で確認できる支援ツールです。
前回は「貼るタイプ」の改善DIYで、高評価をいただきました。

福祉施設の職員さんから、更なる相談をいただきました。
- 壁がない場所でも使用したい…
- 机の上に立てて置きたい…
- よくあるホワイトボードでは短い…

こうした課題を解決するため、使いやすさ・耐久性・低コストをテーマに、視覚支援スケジュールの改善に取り組みました。
さらに使いやすく!3つの改善アイデア
① 置くタイプでテープ貼り卒業
《現状》
壁に貼っているため、壁がないと使用できない。
《改善点》
台紙をホワイトボード+ブックスタンドに変更し、机に立てて置けるように改善しました。

② 脱ラミネート!作業負担を軽減
《現状》
作業カードは毎回ラミネートが必要で、時間の負担が大きかった。
《改善点》
PECSブック改善で作った「かんたん絵カード」
を再び採用します!
脱ラミネートにより紙を差し込むだけなので、作業負担が大幅に軽減できました。

③ プラスチック製で耐久性アップ
《現状》
終わったカードを入れる「おしまいポケット」は封筒だったため、破れやすく長持ちしなかった。
《改善点》
100均のマグネット付きケースに変更し耐久性を向上。さらに脱着式にしたことでカードも取り出しやすくなりました。

材料と工具|置くタイプ
ここからは、視覚支援スケジュールDIYの材料と工具を紹介します。
材料は100均で購入|材料費:880円
- ホワイトボードマグネット付き(2個:220円)
- ブックスタンド(1個:220円)
- マグネット付きケース(1個:110円)
- マグネットシート(A4・1枚:110円)
- 軟質カードケース(B4・1枚:110円)
- マグネットタックピース(1個:110円)
マグネットタックピースとは…
・裏に粘着テープ付き
・切れ目が入っており50ピース入り

使用工具
- カッターマット
- 定規
- カッター
- ハサミ
- マジックペン(線引き用)

絵カードのイラストを用意する
ブログ読者さんやInstagramのフォロワーさんから、「絵カードのイラストはどこから手に入れたの?」というご質問をよくいただきます。当工房ではオリジナルの絵カード154枚セットを無料配布中。あわせて、フリー素材・AI生成での用意の仕方もご紹介します。
【おすすめ】独自154枚セット無料配布
ChatGPTで作成した当工房オリジナルのPECS絵カード154枚セットを無料配布中。シンプルな線画イラストで、印刷してすぐ使えます。下のリンクから自由にダウンロードしてください。
【40mm版(標準サイズ)】オリジナルの絵カード154枚セット
【30mm版(小さいサイズ)】オリジナルの絵カード154枚セット
- 食事 11枚:水・お茶・ジュース・牛乳・パン・ごはん・お菓子・果物・給食など
- 動作・行動 27枚:食べる・飲む・寝る・行く・くる・やめる・ほしい・矢印など、日常の動作系
- 体 2枚:手・足
- 場所 10枚:家・学校・教室・トイレ・公園・お風呂など
- 物・道具・衣類 14枚:学用品・衣類・玩具
- 数 10枚:1〜10
- 色 12枚:赤・青・黄・緑・白・黒・ピンク・オレンジ・紫・茶・水色・灰
- 形・大小・多少 10枚:円・四角・三角・大きい・小さい・長い・短いなど
- 応答 10枚:はい・いいえ・助けて・ありがとうなど
- 感情・体調 15枚:嬉しい・悲しい・痛い・楽しい・眠いなど
- 時間概念 10枚:朝・昼・夕・夜・今・後で・明日・昨日・待つ・急ぐ
- 時計(時刻順)16枚:6時〜21時
- 曜日 7枚:月〜日
ダウンロード〜印刷までの流れ
PDFを公開した後、家庭のプリンターで簡単に印刷できます。所要時間は5〜10分程度です。
- PDFをダウンロード:必要なサイズ(40mm or 30mm)のPDFを選んで保存
- 印刷設定を確認:A4・カラー・実際のサイズ(用紙サイズ100%)・片面印刷。失敗を防ぐため最初にテスト印刷1枚を推奨
- プリンターで印刷:家庭用インクジェットでOK。
- カットラインに沿ってカット:薄いグレーの枠線に沿ってハサミ or カッターで切る。カッターはカットマットを敷くと安全
- かんたん絵カードのケースに挟んで完成:下記「② かんたん絵カードの作り方」で作ったケースにスライドさせて入れるだけ。ラミネート不要
別の方法A: フリー素材サイト
商用利用OKのフリー素材サイトも活用できます。各サイトのライセンス(クレジット表記の要否など)は必ず確認してください。
- いらすとや:日本で最も使われる定番。商用OK・クレジット不要
- ICOOON MONO:シンプルなアイコンが豊富。PECSの統一感に最適
- ソコスト:やわらかい線画。子ども向けに馴染みやすい
- Loose Drawing:ゆるい線画イラストで統一感あり。商用OK・クレジット不要・PECS向き
別の方法B: AI画像生成で自作する
ChatGPTなどのAI画像生成を使えば、自分のニーズに合った絵カードを自由に作れます。「PECS用シンプルな線画 [対象物] 白背景 太線 平面的」のようなプロンプトで生成すると統一感のあるイラストになります。商用利用可否は各サービスの規約をご確認ください。
なお、フリー素材サイトやAI生成で個別に揃えた絵を印刷する場合は、PowerPointやExcelなどに40mmサイズの正方形で配置して印刷→カットしてください。
作り方|置くタイプ
ここからは作り方を解説します。
▶ 絵カードは「幅30㎜」と「幅40㎜」の2サイズで作れます。
本記事では「幅40㎜(持ちやすく見やすい標準サイズ)」をメインに紹介します。

| 項目 | 幅30㎜ | 幅40㎜(推奨) |
|---|---|---|
| 台紙に貼れる枚数 | 多い(18枚) | 標準(10枚) |
| 持ちやすさ | △ やや小さい | ◎ ちょうど良い |
| 見やすさ | △ | ◎ |
| こんな方におすすめ | カード種類を多く揃えたい方 | 初めて作る方・現場で使う方 |
絵カードの活用方法をもっと知りたい方は、こちらの記事もどうぞ
👉差し替え可能なかんたん絵カードの作り方
①「カードケース」を作る
- 軟質カードケースをカットする。
幅30㎜の場合:縦34㎜ x 横37㎜
幅40㎜の場合:縦44㎜ x 横47㎜ - ヒートシーラーで3辺を閉じ、ケースの形にする。閉じ幅は3㎜。
幅30㎜の場合:幅31㎜の紙を挟む
幅40㎜の場合:幅41㎜の紙を挟む - 裏面にマグネットタックピースを1個貼る。

②「かんたん絵カード」を作る
- 作業の写真やイラストを用意する。
- 必要な時計のイラストを用意する。
- 幅30㎜、もしくは40㎜の大きさにカットする。
- 先ほど作ったカードケースに入れるだけ!

③ ブックスタンドに角度を付ける
- ブックスタンドに約15°の角度を付ける

④「今の作業シート」を作る
今やる作業をわかりやすくする補助シートです。
- マグネットシートを縦50㎜ 横190㎜にカット

使い方と現場の反応
視覚支援スケジュールのセット方法
- ホワイトボードを縦に2つ接続します。
今回は3Dプリンターで接続部品を製作。 - ブックスタンドにホワイトボードを貼る
- 一番上に「今の作業シート」を貼る
- 一番下に「おしまいポケット」を付ける。

視覚支援スケジュールの使い方
- その日の「作業カード」と「時間カード」を並べる。
- 今やる作業カードを「今の作業シート」に貼る。
- 完了した作業カードを「おしまいポケット」に入れる。
- その日の作業カードがなくなるまで②③を繰り返す。

現場の職員さんや利用者さんの声
とても使いやすくなりました!

- 置き型なので、壁がなくてもどこでも使える!
- 絵カードの付け外しが簡単!
- 利用者さんが自分でカードを動かす場面が増えた!
改善の効果とメリット
最初は完成への不安もありましたが
改善を重ねる中で“形になっていく楽しさ”と自信につながりました✨

マグネット壁貼りタイプはこちら👇

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みなさんのリクエストも大歓迎です!



