チャイルドロックが剥がれる扉に|粘着なしで固定する自作の安全ロック
子どもが扉を開けてしまう。中の物が倒れると危ない。
市販のチャイルドロックは付けていたけれど、粘着が剥がれて何度も外れてしまう。児童発達支援の事業所さんから、Instagramにそんな相談が届きました。
作ったのは、粘着を使わずに扉の上端へはめ込むロックです。100均の突っ張り棒でつないで、大人の手が届く高さで左右にスライドさせます。
材料費は合わせて200円。3Dプリントは1時間45分でした。

粘着を使わずに固定する
粘着テープは、扉の材質や気温で必ず弱くなります。剥がれるたびに貼り直すのは現実的ではありません。
そこで貼るのをやめて、引っかけることにしました。
扉の上端にコの字をはめる
3Dプリンターで作ったのは、断面がコの字の部品です。引き戸の上端に上からかぶせるだけで、粘着も金具も使いません。
外れる方向に力がかからないので、子どもが扉を引いても抜けません。

棒を左右に動かして施錠する
2枚の扉の中央にコの字を持ってくるとロック。片方の扉側へスライドさせるとアンロックです。
鍵をかける・外すという操作ではなく、横に滑らせるだけなので、片手でできます。
大人だけが届く高さにする
高い位置だと大人も届かない
子どもが触れない高さに付けるのが基本ですが、そうすると大人も毎回背伸びすることになります。1日に何度も開け閉めする扉では、これが続きません。
高い位置に固定するところまでは決まっていて、操作をどう下ろすかが最後の課題でした。
棒で操作だけを下ろす
コの字部品の内側に穴を設け、100均の突っ張り棒を差し込んで、下に伸ばしました。

今回は50㎝~70㎝の突っ張り棒を購入、身長に合わせ20㎝の調整代があります。(身長166cmの私は50cmで丁度いい)

固定する場所は扉の上端のまま。握るところだけが大人の高さ(床から160~180cm)に下りてきます。子どもの手は棒の先まで届きません。

こんな扉に向いています
- 市販のチャイルドロックが合わなかった扉でも、上端に隙間があれば使えます。
- 中央でロックする仕組みなので、2枚扉が前提です
- 上端に数センチの縁がある扉。コの字をかぶせる場所が要ります
- 粘着タイプが剥がれて困っている扉
⚠️ 引っ張る力や扉の形によっては、プリント部品が割れる可能性があります。設置したあと、実際に引いてみて確かめてください。
依頼から形になるまで
相談はInstagramのDMでした。「放課後等デイの子どもたちがいる部屋の扉を、子どもが開けてしまう。中の物が倒れて危ない」という内容です。
すでにロックは付いていました。粘着タイプで、よく外れてしまうとのことでした。

つまり求められていたのは「ロックを付けること」ではなく、剥がれない固定方法です。そこを起点に考えました。
この工房のやり方はいつも同じで、まず目的を達成できるいちばんシンプルな形にします。粘着をやめて引っかける、操作は棒で下ろす。部品はコの字ひとつだけです。

作り方
用意するもの
| 用意するもの | 入手先 | 金額 |
|---|---|---|
| 突っ張り棒 | 100均 | 110円 |
| コの字部品(PLA・3Dプリント) | 自作 | 90円 |
| 合計 | 200円 |
ネジも接着剤も使いません。印刷時間は1時間45分です。
スライサー設定
標準の設定から変えているのは2つだけです。
- 壁面層数を2から3に増やす(子どもが引く力がかかるので、強度を上げます)
- サポートを有効にする(コの字の内側が空中になるため)

よくある質問
3Dプリンターは必要?
コの字部品は3Dプリンターで作りました。突っ張り棒は100均で買えます。
施設でグッズづくりが間に合わない方へ
「うちの事業所でも3Dプリンターを入れられますか」と聞かれることが増えました。何が作れて何が作れないか、材料費と印刷時間の実測値をまとめています👇

どんな扉でも使える?
今回は、厚み26㎜の2枚扉に合わせて作りました。
2枚扉であれば、引き戸でも開き戸でも可能だと思います。
突っ張り棒はどこまで伸びる?
今回使用した突っ張り棒は50㎝~70㎝ですが、長さ100㎝の突っ張り棒も販売していました。
長さ100㎝であれば、身長120㎝の方が届く長さです。
実際の使用動画です👇
現場で使っている安全対策のDIYは、こちら👇

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みなさんのリクエストも大歓迎です!

