支援グッズDIY

自分で塗ったコマで対戦|放デイ夏休みの工作ワーク

自分で塗ったコマで対戦|放デイ夏休みの工作ワークのアイキャッチ画像
作ってツナガル工房

「夏休みに、子どもたちとできるワークをお願いできませんか」

放課後等デイサービス「らいふ」さんから、そう相談をいただきました。

相手は子どもです。説明が長いと、聞いているあいだに集中が切れます。だから早く手を動かせて、結果がその場で見えることを第一に考えました。

提案したのは、3Dプリンターで作ったコマを部品から組み立て、色を塗って最後に対戦するワークです。

📌 こんな方におすすめ
  • 放課後等デイサービス・児童発達支援の職員さん
  • 夏休みのレクリエーションを探している方
  • 3Dプリンターを現場で使ってみたい方
📌 この記事でわかること
  • 組み立て・色塗り・対戦の60分の進行
  • 青と赤に塗ると、回すと紫に見える理由
  • 子どもに配るため鉄球を外した変更点

らいふさんからの依頼

「夏休みに、子どもたちとできるワークをお願いできませんか」——そう声をかけていただいたのが始まりです。

以前、息子と一緒に3Dプリンターでバトルコマを作りました。
(作り方はこちら 👉 親子で作る3Dプリンター最強バトルコマ

あのコマなら、組み立てて、自分で色を塗って、最後に対戦までできる。相手が子どもたちなら、これがいちばん盛り上がるのではと考えました。

提案したところ了承をいただき、2026年8月中旬に実施することになりました。

参加は子ども6人。時間は60分です。

鉄球を外して作り直した

以前の記事で紹介したコマは、鉄球を組み込んで重くしていました。重いほど遠心力が強くなり、相手を弾き飛ばせるからです。

ただ、ワークでは鉄球を使いません。小さくて硬い金属の球を子どもたちに配るのは、誤飲やケガのリスクがあります。

コマ・ランチャーの全13部品をプリントした写真
鉄球なしの部品をプリント
白いコマをランチャーに取り付け、引っ張り棒を差し込んだ状態の写真
鉄球なしのコマを組付けた写真

鉄球を外すと軽くなり、勝負としては少し物足りなくなります。それでも、全員が安全に最後まで参加できることを優先しました。

勝ち負けよりも、自分で組み立てたコマが回った瞬間のほうが、きっと記憶に残ります。

3Dプリンターをこれから始めたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

おすすめ設計ソフト、スライサーソフトの選び方
3Dプリンター入門|フィラメント選びとスライサー設定の基本
3Dプリンター入門|フィラメント選びとスライサー設定の基本

13部品のセットで作る

配るのは13部品。組み立てに使うのは11部品で、残りはウイングの付け替え用です。コマが6部品、ランチャーが7部品。

コマ6部品とランチャー7部品に名前を書き込んだ部品一覧の図

それぞれ見ていきます。

コマ 6部品

ウイング・トップ・ボトム・回転軸。

ウイングは円形・星形・雲形の3種類から好きな形を選んでもらいます。

ランチャー 7部品

ボディー・カバー・爪・引っ張り棒・シャフト・ギヤ・ストッパーの7つです。

このコマ、実は指では回せません。ランチャーがないと遊べないので、ワークでは一緒に作ってもらいます。

引っ張り棒(ギザギザの棒)を引くと、かみ合ったギヤが回る仕組みです。

自分だけのコマにする

配るのは白いコマです。

① ウイングを選ぶ

星形・円形・雲形の3種類のウイングを並べた写真
  • 円形・星形・雲形の3種類から1つ
  • 見た目が変わるだけでなく、重さのバランスも少し変わる
  • 好きな形を選びます

形が決まったら、次は色です。

② 自分で色を塗る

組み立てが終わったら、マジックペンでウイングの上面に色を塗ります

青と赤に塗ったコマの、止まっているときと回しているときを並べた比較写真
止まると青と赤に分かれ、回すと紫の輪が浮かびます

見本のコマは、青と赤で塗ってあります。止まっているときは、青と赤がはっきり分かれて見えます。

ところが回すと、紫の輪が浮かびます。

速く回ると、目が1つ1つの色を追いきれなくなって、赤と青が混ざって見えるからです。塗った場所によって混ざり方が違うので、べったり同じ色にはならず、輪のような模様になります。当日は、まず見本でこれを見せます。

塗り方を変えれば、見え方も変わります。中心のほうだけ塗れば内側に、外側だけ塗れば外側に輪が出ます。どう塗ると、どう見えるかを自分で確かめてもらうのが、このワークのいちばん面白いところだと思っています。

そして何より、自分で塗ったコマは世界に一つだけの1個になります。同じ白い部品から始めても、回した瞬間に全部ちがう色になります。

ワークの流れ

60分を、こう組みました。

ワーク60分の流れを4段階で示した図。①くらべてみる5分、②くみたてる15分、③色をぬる15分、④たいせんする15分、最後にみんなで片づけ10分

組み立ては、スタッフが前で手順を示しながら、全員そろって一斉に進めます。バラバラに進めると質問が同時に飛んできて、全体が止まってしまうからです。開始から20分で、自分のコマが回ります。塗る前に一度回しておくと、色をつけたあとの変化がはっきり分かります。

前回の反省をどう生かしたか

同じらいふさんで、7月に子どもの絵をキーホルダーにするワークをしました。段取りで失敗した点がいくつもあったので、今回の設計に反映しています。

前回の反省4つと今回の対策を並べた比較図。3Dプリンターの接続に1時間半→機械は持ち込まない。印刷した部品を配る。やり方を説明できなかった→見本を用意して見せる。子どもを導くのが難しかった→全員そろって同じ手順で進める。イレギュラーが必ず起きる→対戦を最後にして、コマの完成だけはできるようにする

(前回の反省はこちら 👉 放デイ創作ワークの反省メモ

実際のワークはこれから

実施は2026年8月中旬。部品の印刷は終わり、あとは当日を待つばかりです。

コマの作り方はこちら
親子で作る3Dプリンター最強バトルコマ|カスタム自作DIY
親子で作る3Dプリンター最強バトルコマ|カスタム自作DIY

まとめ

・らいふさんからの依頼で、夏休みのワークを企画しました

・鉄球を外し、13部品のセットを組んで対戦するワークにしました

・白いコマに自分で色を塗り、回すと色が変わるのを体験してもらいます

当日の様子や、うまくいかなかったことは、実施後にあらためて記事にします。同じように「夏休みに何かできませんか」と言われている方の参考になれば嬉しいです。

前回のワークの反省
子どもの絵を3Dプリンターでキーホルダーに|放デイ創作ワークの反省メモ
子どもの絵を3Dプリンターでキーホルダーに|放デイ創作ワークの反省メモ
あわせて読みたい
手書きの絵をキーホルダーに!3Dプリンターで作る創作ワーク
手書きの絵をキーホルダーに!3Dプリンターで作る創作ワーク

あわせて読みたい
福祉の支援グッズDIY7選|100均×3Dプリンターのまとめ
福祉の支援グッズDIY7選|100均×3Dプリンターのまとめ
あわせて読みたい
3DプリンターDIY11選|暮らしを快適にする家庭DIYまとめ
3DプリンターDIY11選|暮らしを快適にする家庭DIYまとめ
あわせて読みたい
親子で楽しむ知育グッズDIY7選|レゴ×3Dプリンター
親子で楽しむ知育グッズDIY7選|レゴ×3Dプリンター

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


プロフィール
ひろ|作ってツナガル工房
ひろ|作ってツナガル工房
現場の「困った」をカタチにする工房主
福祉現場と家庭の「困った」を、手作りで解決するDIYを発信中。100均素材と3Dプリンターで、誰でも作れる実用グッズを紹介しています。
記事URLをコピーしました