子どもの絵を3Dプリンターでキーホルダーに|放デイ創作ワークの反省メモ
2026年7月20日、放課後等デイサービス「らいふ」さんで、子どもたちが描いた絵を3Dプリンターでキーホルダーにする創作ワークを実施しました。
以前、絵をキーホルダーにするワークの作り方を紹介した記事で「実際のワークはこれから」と書いていました。今回はその実践編です。ようやく現場でやってみた——のですが、正直に言うと、準備不足と想定外の連続で、思うように進みませんでした。
うまくいった話ではありません。でも、同じように福祉現場や家庭で子どもと3Dプリンターのワークをやってみたい方に、私がつまずいた点をそのまま共有します。次にやる人が、同じ汗をかかずに済むように。
どんなワーク?
やりたかったのはシンプルです。子どもに好きな絵を描いてもらい、それを線データ(SVG)に変換して、3Dプリンターでキーホルダーとして出力する。「自分が描いた絵が、形になって手元に残る」体験を届ける、という企画でした。
ワークの具体的な作り方・手順は、別記事「手書きの絵をキーホルダーに!3Dプリンターで作る創作ワーク」にまとめています。
つまずいたのは、その手前の「段取り」でした。
当日の流れはこんな感じです👇


つまずいた4つのこと
①接続で1.5時間ロス
最初の関門が、3Dプリンターとパソコンをつなぐところでした。
- スマホ経由:うまくいかず
- ローカル接続:ダメ
- 施設のWi-Fi接続:これもダメ
あれこれ試すうちに、気づけば1時間半。大量の汗をかきながら、最終的にはデータをマイクロSDカードに直接書き込んでプリンターに挿す、という原始的な方法で切り抜けました。
自宅では当たり前につながる環境が、施設では通用しない。ネットワークは場所ごとに事情が違う、という当たり前を甘く見ていました。
②絵の描き方を説明できず
子どもが描いた絵を線データ(SVG)に変換するには、明暗をくっきりつけて描いてもらう必要があります。薄い線や淡い塗りは、データに変換したときにうまく形になりません。
ところが、この「くっきり描いてね」を、事前にきちんと伝えられていませんでした。結果、変換しづらい絵が出てきてしまいました。
次は、見本を見せながら「これくらい濃く、はっきり描くとキレイに形になるよ」と、実物で示す必要があります。
③子どもを導く難しさ
子どもたちは、新しい発想が次々に出てきます。「これもやりたい」「こうしたら?」——その豊かさは素晴らしいのですが、その声をすべて聞いていると、ワーク自体が前に進みません。
自由な発想を大切にしつつ、「今日はここまでやろう」と方向性を定めて導く。この舵取りが、想像以上に難しいと痛感しました。
④イレギュラーは起きる前提
いちばんの学びはこれです。
自宅で一人、落ち着いて作業しているのと、現場で複数の子どもを相手にするのは、まったく別物でした。接続トラブル、描き方のばらつき、進行の乱れ——イレギュラーは必ず起きる。それを前提に段取りを組んでおくべきでした。
「うまくいく前提」で組んだ計画は、一つ狂うとドミノで崩れます。
次はこう変える
今回の反省から、次回に向けた改善点を整理しました。
- 接続は現地で通用する方法を事前確認。最初からマイクロSD書き込みを本命の手段として準備しておく
- 絵の描き方は見本で示す。「濃く・はっきり」の実例を用意し、描く前に一緒に確認する
- ワークのゴールと時間配分を決めておく。自由な発想は活かしつつ、「今日はここまで」の線を引く
- イレギュラー前提で余白を持った段取りにする。トラブル対応の時間をあらかじめ計画に入れておく
- その場で完成できるのは、用意した4色(白・赤・青・黄)の単色の絵だけ。それ以外の色・複数色は「持ち帰って後日プリントしてお渡し」と最初に伝え、期待値をそろえる

時間配分は、絵を描く15分 → データにする30分 → 3Dプリント40分 → ストラップを付ける5分で、全体を約90分に組み直しました。当日は5ステップ・70分で計画していましたが、余裕がなさすぎたのが実感です。
それでも残ったもの
段取りは失敗しました。でも、子どもたちが自分の絵に向き合い、「これが形になるの?」と目を輝かせた瞬間は、確かにありました。
うまくいかなかったからこそ、次はもっと良いワークにしたい。この記事は、その第一歩の反省メモです。同じ挑戦をする方の役に立てば嬉しいです。
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