3DプリンターDIY
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3Dプリンターの選び方|5年で3台買い替えて分かったこと

3Dプリンターの選び方を紹介するアイキャッチ画像。5年で使った3台のプリンターの写真つき
作ってツナガル工房
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3Dプリンターを5年使って、いま3台目です。

最初は趣味で始めましたが、いまは療育や就労支援の現場で使う道具を作るために使っています。3Dプリンターを使った製作は47記事となりました。

「どれを買えばいいか」で迷っている方に、私が何を理由に乗り換えてきたかを参考にしていただければ幸いです。

結論|大きさより操作性

5年で買い替えた3台と理由をまとめた図。2021年8月ELEGOO Neptune 2 は手動レベリングが面倒で電源を入れる回数が減り2年でZ軸にガタ、2023年12月Creality Ender-3 V3 KEは自動レベリングで楽になり使う回数が増えたがノズルのセンサーが不調に、2026年2月Bambu Lab A1 miniは作るものが手のひらサイズなので小さい機種を選んだ。結論は大きさや速さよりも「ラクに動かせるか」が重要。

5年をひとことにすると、こうなります

大きさや速さより先に、「ラクに動かせるか」が重要

私が実際に使っている Bambu A1 mini はこちら👇組み立てほぼ不要、初心者でもすぐ使えます。(Amazonで約4万円/セール時は約3万円)

造形サイズはどう選ぶか

造形サイズの選び方を示す分岐図。何を作るかで分かれ、手のひらサイズの教材や治具が中心なら18cm角で足り、大きいものを分割せずに作りたいなら25cm角以上を選ぶ。47記事ぶんの製作でサイズが足りずに工夫したのは2件だけで、分割して連結する前提なら18cm角でほとんど困らない。

47記事ぶんの製作で、サイズが足りずに工夫したのは2件だけでした。

  • キャップシューターPK対決のゴール … これだけ旧式の大きいタイプを使用
  • ペグ差し課題・集中ワーク教材 … 2個に分割印刷してボルトで連結する構造にしました(300㎜あるので、旧式でもムリ)

分割して連結する前提なら、18cm角でもほとんど困りません。むしろ連結にしたことで、持ち運びと収納が楽になった場面もありました。

それでも大きいプリントをしたい方には、256×256×256mmのA1という上位モデルもあります👇

なぜ3台買い替えたか

時期機種価格造形サイズレベリング
2021年8月ELEGOO Neptune 22万円220×220×250mm手動
2023年12月Creality Ender-3 V3 KE4.3万円220×220×240mm自動
2026年2月Bambu Lab A1 mini3.98万円180×180×180mm自動
私が使用してきた3dプリンター3台の写真
左からBambu Lab A1 mini、Creality Ender-3 V3 KE、ELEGOO Neptune 2

1台目|安さと引き換え

ELEGOO Neptune 2(2021年8月・約2万円)

良かったのは、この値段で大きいものが作れたことです。

困ったのは2つでした。

手動レベリングが面倒

印刷前の高さ調整を、定期的に自分でやる必要がありました。

これが地味に効きます。「ちょっと作るか」と思ったときに、調整から始めなければいけない。その一手間があると、だんだん電源を入れる回数が減ります。

ELEGOO Neptune 2での手動レベリングのようす

2年でフレームにガタが出た

Z軸のフレームが、片側だけボールねじ・反対側はローラーの支えのみという構造でした。剛性が足りず、2年ほど使うとガタが出はじめます。

ELEGOO Neptune 2でのZ軸ローラーガイド写真

安さを取ると、精度と手間で払うことになります。ここが1台目の教訓でした。

2台目|自動で楽になった

Creality Ender-3 V3 KE(2023年12月・約4.3万円)

自動レベリングになって、はっきり楽になりました。

印刷前の調整が要らないだけで、思い立ってから印刷開始までの距離が縮み、使用頻度もぐっと上がります。

2年2か月使って、ノズルのタッチセンサが動かないことが出てきました。エラーが出てだんまり停止…。再起動で動くこともありますが、致命的ですね。

Creality Ender-3 V3 KEのノズル横のタッチセンサーと、画面に出たエラー表示

ノズルヘッドは部品として買えました。ただ、直すより新しい機種にすることを選びました

2年使った機械です。ここを直しても、次はほかの部品の寿命が来ると思ったからです

3台目|小さくても足りた

Bambu Lab A1 mini(2026年2月・3.98万円)

造形サイズは3台で一番小さい180mm角です。それでも選びました

理由は、私が作るものが手のひらサイズだからです。プットイン課題、ペグ差し、PECSのてつだってカード、袋詰めの治具。福祉の現場で使う道具は、ほとんど18cm角に収まります。

実際に作って現場に届けたものです👇
福祉の支援グッズ

不具合を強いて言えば、トラブルが一度

PCとつながらなくなった

2026年6月、自宅で印刷しようとしたらPCとプリンターがつながりませんでした。「ローカル接続」に切り替えても、つながらない時があります。

プリンターを工場出荷リセットしたら復帰しました。

同じ症状が出たら、慌てずリセットを試してみてください。

買う前に知っておきたい3つ

3Dプリンターを買う前に知っておきたい3つをまとめた図。音と置き場所については夜に動かすことはできるが同じ部屋で寝るのは無理だった。最初の1個までは初めてなら半日から1日を見ておく。失敗は10%くらいで10個作れば1個は失敗し、機種を変えてもゼロにはならない。

音と置き場所

ワンルームにお住まいの方は、ここを先に考えたほうがいいと思います。

最初の1個まで半日

経験者なら1時間くらいで最初の1個が出せます。

小さなつまづきは YouTube で調べると出てくることが多いです。

失敗は10%くらい

3台使ってきて、今の失敗率は10%程度です。

原因割合
接着面が反ってしまう・プレートから剥がれる5%
サポートがきれいに剥がれない・剥がそうとして造形物が壊れてしまう3%
3Dデータの強度が足りず変形する2%

5年でかかったお金

まず本体代です。3台ぶんを並べます。

機種価格
1台目ELEGOO Neptune 22万円
2台目Creality Ender-3 V3 KE4.3万円
3台目Bambu Lab A1 mini3.98万円
合計5年で3台10.28万円

5年で約10万円、ならすと年2万円です。思ったより高いか安いかは、次の数字と合わせて見てください。

次は使ったぶんのお金です。こちらはブログを始めてからの15か月ぶんの数字です。

フィラメント22本(約4〜5万円)
1個あたりの材料費2円〜1,200円(中央値60円・47件の実測。43件が500円以下)
1個あたりの印刷時間中央値1時間30分(46件の実測。最短8分・最長24時間)

フィラメントは1kgあたり、PLAが約2,000円、PETGが約2,000円、TPUが約3,500円です。

本体はまとまった出費ですが、1個作るのは60円ほどです。ここが3Dプリンターのお金の形だと思っています。


施設でグッズづくりが間に合わない方へ
「うちの事業所でも3Dプリンターを入れられますか」と聞かれることが増えました。何が作れて何が作れないか、材料費と印刷時間の実測値をまとめています👇

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まとめ

  • 5年で3台。造形サイズは毎回小さくなったが、困っていない
  • 1台目の教訓=安さを取ると、精度と手間で払う
  • 2台目の教訓=自動レベリングで一段変わる
  • 3台目=作るものに合わせて小さいのを選んだ
  • 接続トラブル1回(リセットで復帰)
  • 続いた理由は、作るもののアイデアをもらえたから

5年のあいだ、押し入れにしまったことはありません。作るものを、現場からリクエストしてもらえるからです。一つ渡すと「ここをこうしてほしい」と返ってきます。自分の家の困りごとだけを相手にしていたら、10個ほどで終わっていたと思います。

現場に持ち込んだときの反応です
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プロフィール
ひろ|作ってツナガル工房
ひろ|作ってツナガル工房
現場の「困った」をカタチにする工房主
福祉現場と家庭の「困った」を、手作りで解決するDIYを発信中。100均素材と3Dプリンターで、誰でも作れる実用グッズを紹介しています。
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