【支援ツール工作】100均素材で作る!袋詰め補助具(袋ホルダ編)

【支援ツール工作】

こんにちは
作ってツナガル工房です!

野菜の袋詰め作業、うまく袋に入らない…

そんな悩みはありませんか?
発達に特性のある方や、手先の動きが苦手な方にとって、袋詰め作業は大きなハードルとなることがあります。
野菜が思うように袋に入らず、作業をあきらめてしまう方も少なくありません。

作ってツナガル工房
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そこで本記事では、
100均のPPシート(ポリプロピレンシート)で作る”袋ホルダ”をご紹介します

「作ってツナガル工房」は、支援現場の声をもとに支援ツール開発に取り組み、実際に試作・使用した事例から記事を作成しています。

自宅にある道具だけで作れる手軽な補助具袋を支える“第三の手”が加わることで、作業はスムーズに進み、自信もアップします。材料費はたった数百円特別なスキルもいらないので、誰でもすぐに始められます。

この記事を読むことで、あなたもすぐに実践できるDIYの具体的な方法がわかり、袋詰め作業のストレスを大きく減らせます!

本記事は【袋詰め作業を助ける補助具】シリーズの第1弾です。
👉 第2弾:【支援ツール工作】3Dプリンタで袋詰め補助具を自作!(オクラ編)
👉 第3弾:【支援ツール工作】3Dプリンタで袋詰め補助具を自作!(みかん編)

こちらも是非ご覧ください

1.袋詰め作業が難しい理由と、よくある悩み

発達に特性のある方の中には、手先の細かい動きが苦手だったり、同時に複数の動作を行うのが難しい方がいらっしゃいます。

袋詰め作業では、

  • 「袋の口を開けたままキープ」
  • 「野菜を袋に入れる」
    という二つの動作を同時に行う必要がありますが、実はこれがとても高いハードルになるのです。

例えば、次のような課題があります。

  • 袋の口がすぐに閉じてしまう
  • 野菜の水気が袋に張り付いて入れにくい
  • 袋も野菜も両手で支えたいけど手が足りない
  • 思うように作業が進まず、あきらめてしまう

こうした状況は、作業に時間がかかるだけでなく、気持ちの面でも大きな負担となり、作業自体への意欲を下げてしまうこともあります。

2.解決策:100均のPPシートで作る“袋ホルダ”

袋を支える第三の手があったらいいのに…
そんな声から生まれたのが、
**100均のPPシートを使った袋ホルダ**です。

この補助具を使うと、袋の口が自立して開いた状態をキープできるので、

  • 片手でスムーズに物を入れられる
  • 作業が中断されない
  • 作業スピードが向上する
    といった効果が期待できます。

3.袋ホルダに必要な材料と道具

材料はすべて100均で揃います。

  • PPシート(A3サイズ・1枚)
  • クリップ(2個)

道具もすべて100均で揃います。

  • カッターマット
  • 定規
  • カッター
  • ハサミ
  • マジックペン(線引き用)

材料費はわずか330円。特別な工具も不要なので、誰でも気軽に挑戦できます。

4.100均でできる!袋詰め補助具の作り方

(1)袋のサイズに合わせて寸法を設計

(2)PPシートにカットの外形線・折り目線を引く

外形線・折り目線をマジックペンで描きます。

(3)外径線に沿ってカットする

外形線に沿って切り取ります。

(4)折り目線に切り込みを入れる

折り目線に沿ってカッターで浅い切り込みを入れます。

ポイント👆
切り込みすぎない!
 厚みの半分くらい切り込みを入れる

(5)シートを扇状に折り曲げる

ポイント👆
カッターで切り込んだ側を山折りにする。使い勝手を見ながら折り具合を調整。

(6)角部をカットして安全対策

角部でケガしないように、ハサミで丸くカット

(7)完成!机に固定してすぐ使える袋ホルダ

テーブルに置き、クリップ2個で机に固定し準備完了!

製作時間は20分程度
慣れればさらに短時間で製作できます。

5.袋ホルダを使った実際の使用イメージと利用者の反応

(1)袋ホルダの使用イメージ

①袋ホルダをクリップで机にセット

②折り曲げ部分を手で丸める
使用する袋より少し小さく丸める

③袋をかぶせる
丸めたじゃばら部分を片手で持ちながら、もう片方の手で袋をかぶせる

④袋が固定される
手を離しても、袋が固定される

⑤野菜を入れる
野菜と接触する内面がPPシートなので、野菜が貼り付かず、すっと入る

使い方の動画はこちら👇

(2)実際に使ってみた反応

袋が固定され
入れる作業に集中できる!
自分ひとりでも袋詰め作業ができた!
作業スピードが上がり自信が持てた!

6.支援現場や家庭で役立つ!お金をかけずにできる袋ホルダのメリット

  • 費用が安い:高価な専用器具は不要。材料費は数百円。
  • 作業効率が上がる:袋が自立し、両手が自由になる。
  • 自信が回復:作業ができる喜びがモチベーションに繋がる。
  • 誰でも作れる:家庭でも福祉施設でも再現可能。
  • 「支援ツール=高価」というイメージを覆し、身近な素材と工夫で十分にサポートできることを実感できます。
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「作ってツナガル工房」は、日々の「困った」を「作って解決する」アイデアを発信しています。誰かの困りごとを、楽しく、前向きに、そして実用的に支える手助けになれば嬉しいです。

さらに袋詰め練習を助ける補助具として、こちらも是非ご覧ください。
👉 第2弾:【支援ツール工作】3Dプリンタで袋詰め補助具を自作!(オクラ編)
👉 第3弾:【支援ツール工作】3Dプリンタで袋詰め補助具を自作!(みかん編)

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