袋詰めをラクに!100均で作る袋詰めホルダー|支援ツール工作

袋詰めをラクに!100均で作る袋詰めホルダーのアイキャッチ画像 【支援ツール工作】

▶ まずはこちらの動作動画をご覧ください👇

こんにちは、作ってツナガル工房です!

今回は支援現場の「困った」から生まれた“袋詰めホルダー” をご紹介します。

野菜の袋詰め作業のときに、

野菜が途中で引っかかる…
袋が閉じちゃって入れにくい…

そんなストレスを感じたことはありませんか?

特に発達に特性のある方、手先の動きが苦手な方にとって、この“袋詰め作業”はとても難しく、作業をあきらめてしまうことも少なくありません。

袋がしっかり開いたままで、両手を使ってスムーズに野菜を入れられたら──
袋詰めのストレスは一気に減り、作業もグッと簡単になります。

そこで今回のテーマがこちら👇

工房
工房

100均のPPシートで作る
“袋詰めホルダー

このDIYの特徴は――

  • 袋がしっかり開いて固定でき、野菜がスッと入れられる
  • 材料費はたった330円
  • 家庭にある工具で作れる 

職員さんと一緒に“袋詰めを簡単に”を目指して、実際の支援現場で改善を重ねてきました。

本記事では、現場の声から生まれた“作業をラクにする袋詰めホルダー”の作り方をわかりやすく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

1. 袋詰め作業の難しさ

袋詰め作業では、「袋を片手で押さえながら、もう片方の手で野菜を入れる」という動きが必要ななり、実はかなり難しい作業です。

  • 袋がうまく広がらない
  • 野菜がひっかかって入らない
  • 袋も野菜も支えたいけど、手が足りない

特に、手先の細かい動きが苦手だったり、同時に複数の動作を行うのが難しい方は、この工程が大きなハードルになります。

こうした状況は、作業に時間がかかるだけでなく、気持ちの面でも大きな負担となり、作業自体への意欲を下げてしまうことも…

2. 袋詰めホルダーで作業をラクに!

日頃お世話になっている福祉施設の職員さんと話している中で、

職員さん
職員さん

袋を支える補助ツールがあれば!

という発想から、100均のPPシートで作る“袋詰めホルダー” が生まれました。

  • 両手で作業できる
    袋が開いたまま固定できる
  • スムーズに入る
    袋が大きく開き、摩擦が少ない
  • かんたん・低コスト
    100均素材だけで誰でも作れる

負担がぐっと減り「できた!」という成功体験にもつながります。

3. 材料と工具

ここからは、袋詰めホルダーの材料と工具を紹介します。

▶ 材料は100均素材(合計 330円)

  • PPシート(A3)1個・110円
    使う袋が見えやすいよう、
    PPシートは色付きを選びましょう!
  • クランプ 2個・220円

▶ 工具も100均で そろいます

  • カッターマット
  • 定規
  • カッター
  • ハサミ
  • マジックペン(PPシートに描いた線が見えるなら鉛筆でもOK)
  • 特別な工具も不要なので、誰でも気軽に挑戦できます。

4. 作り方

ここからは、袋詰めホルダーの作り方を解説します。

▶ STEP1 袋サイズに合わせて寸法を決める

  • 写真や動画を参考に、袋に合う寸法を決めましょう。
  • A3サイズの紙で試作するのもOKです。

▶ STEP2 PPシートに線を引く

  • マジックペンでPPシートに外形線・折り目線を引きます。
  • マジックペンがない場合、鉛筆などでもOK(線が薄くはなりますが、わかれば良いです)

▶ STEP3 外形線に沿ってカットする

  • 定規に沿ってカットすると、キレイにカットできます!

▶ STEP4 折り目線に切り込みを入れる

  • 折り目線に沿って切り込みを入れる。
  • PPシートの厚みの半分くらいの切り込みを入れる。

▶ STEP5 シートを扇状に折り曲げる

  • カッターで切り込みを入れた側を山折りします。
  • 使い勝手を見ながら角度を調整しましょう。

▶ STEP6 角部をカットして安全対策

  • 角部でケガしないように、ハサミで丸くカットします。
  • 全部の角を丸くしましょう。
  • 製作時間は20分程度
  • 慣れればさらに短時間で製作できます。

5. 使い方

▶ STEP1 袋ホルダーをクランプで机に固定

■野菜を上から下に入れる場合のセット方法

■野菜を手前から奥に入れる場合のセット方法

クランプで机にセット(野菜を手前から入れる場合)

▶ STEP2 折り曲げ部分を手で丸める

  • 折り曲げ部分を手で丸めます。
  • 使用する袋が入るよう、袋より少し小さく丸めましょう。
折り曲げ部を手で丸める写真

▶ STEP3 袋をかぶせる

  • 丸めた折り曲げ部に袋をかぶせます。
  • 袋は奥まで入れましょう。

▶ STEP4 手を放す(袋が固定される)

  • 手を放します。
  • 折り曲げ部が元の大きさに広がろうとし袋が固定されます。

▶ STEP5 野菜を入れる

  • PPシートに沿って野菜を入れます。
  • 野菜と接触するPPシートの内面は、摩擦が少なく野菜が貼り付かないので、野菜が奥まですっと入ります。
野菜を入れるようす

▶ 袋ホルダの使用動画

■袋ホルダの使用動画はこちら➡

実際に使ってみた反応

袋が固定され

  • 入れる作業に集中できた!
  • 自分ひとりでも袋詰め作業ができた!
  • 作業スピードが上がり自信が持てた!
工房
工房

利用者さんの笑顔を見ることができて
袋詰めホルダーを作って本当によかったと感じました。

6. 袋詰めホルダーの主なメリット

▶ メリット① 作業効率が上がる

袋が自立して開くため、両手が自由になり、野菜をスッと入れやすくなります。

▶ メリット② 成功体験でモチベーションが上がる

「できた!」という成功体験につながり、作業への意欲やモチベーションが高まります。

▶ メリット③ 費用が安く、誰でも作れる

100均素材だけで作れて、材料費はわずか330円。家庭でも福祉施設でも簡単に作れます。

工房
工房

最初は完成への不安もありましたが
改善を重ねる中で“形になっていく楽しさ”と自信につながりました✨

作ってツナガル工房では、日々の「困った」を「作って解決する」アイデアを発信しています。みなさんのリクエストも大歓迎です!

袋詰め練習を助ける補助具としておすすめ!
👉 第2弾|袋詰め練習!おくらサンプル
👉 第3弾|袋詰め練習!みかんサンプル
こちらもぜひご覧ください。

コメント