3Dプリンターおもちゃが福祉現場で活躍|障害者支援センター訪問レポ
「ものづくりの経験を、施設のワークに活かしてもらえませんか?」
ある日、福祉施設の担当者さんからそんなお声をいただきました。きっかけは、別の施設でのボランティア活動でお見せした3Dプリンターで作ったおもちゃ。「口コミ」で広がり、まさかの訪問依頼につながったのです。
2026年5月24日(日)、知多地域障害者生活支援センター らいふさんを訪問。今回はその当日の様子と、福祉現場×3DプリンターDIYの新しい可能性をレポートします。
- 3Dプリンター作品の福祉活用法
- キャップシューターの導入方法
- 絵をキーホルダーにするアイデア
依頼が届いたきっかけ
私はもともと、社会福祉法人「愛光園」のもちの木園さん(就労継続支援B型事業)でボランティア活動をしています。
活動の中でキャップシューターの話をしたところ、「ぜひ余暇の時間に使いたい!」と喜んでいただきました。
その話が、同じ愛光園グループの知多地域障害者生活支援センター らいふさん(放課後等デイサービス事業)の担当者さんへ伝わりました。
そして「就労訓練ワークへの活用」という形でお声がけいただいたのが、今回の経緯です。
ものづくりの話が口コミで広がっていったことに、正直驚きつつも、とてもうれしく思いました。
持参した4点セット
当日は3つのアイテムと、作業指示書を持参しました。
① キャップシューター(赤・青・黄色)

3Dプリンターで作れるおもちゃです。赤・青・黄の色分けされた4部品+輪ゴムで構成されており、「同じ色を選んで組み付ける」というシンプルな作業に絞り込まれています。
就労訓練のワークに向くポイントは3つ:
- 部品が少ない(4つ+輪ゴム)
- 失敗してもすぐやり直せる
- 完成すれば実際に遊べる楽しさがある
あわせて専用の作業指示書も用意しました。詳しくは後述します。

② バトルゴマ(鉄球なしバージョン)

こちらも3Dプリンターで作れるおもちゃです。
6つのパーツから4つを選んで組み合わせます。
完成後すぐ「回して遊べる」わかりやすさが特徴。
この提案が後の企画につながり、「夏休み特別ワーク:バトルゴマの組み付け体験(長めのプログラム)」として検討しています。

③ 3Dプリンターで作った輪ゴム銃

3Dプリンターで作った輪ゴム銃です。こちらは部品数が多いため、まずはキャップシューターを導入し、その次の導入を提案。
慣れてきた利用者さん向けの「ステップアップ案」として、今後の活用を相談しました。

④ 作業指示書の工夫
アイテム本体だけでなく、「誰が見ても作業内容がわかる」作業指示書もあわせて持参しました。

工夫したポイントは以下の3つです:
- 部品ごとに実物写真を配置し、ひと目で形と色がわかる
- 文字を最小限にし、視覚情報だけで作業を進められる
- 1枚にまとめてラミネート対応のサイズ感(A4・持ち運びやすさ重視)
福祉現場では「文字より写真」のほうが伝わるケースが多く、過去のボランティア経験から学んだ工夫を盛り込みました。
現場で見えた反応
実物を見ていただくと、とても喜んでいただけました。
色分けされた部品・シンプルな組み付け手順という点が、就労訓練にぴったりだと感じていただけたようです。作業指示書についても「わかりやすい」とご好評をいただきました。
特に印象的だったのは、職員さんの「絶対みんな好きだと思います」という一言でした。日々利用者さんと接している現場のプロからこうした言葉をいただけたことは、自分にとって大きな励みになりました。
色分けの分かりやすさ、操作のシンプルさ、そして実際に遊べる楽しさ。この3つが揃ったキャップシューターが、就労訓練のワークでどう活きるか。実際の現場で利用者さんと作る日が、今から楽しみです。
これから挑戦したいこと
次回以降は、以下のワークを提案する予定です。
- 夏休み特別ワーク:バトルゴマの組み付け体験(長めのプログラム)
- 3Dプリンター実体験ワーク:実際に図面作成や3Dプリントの一部を体験
- オリジナルキーホルダー製作:利用者さんが描いた絵を3Dプリントでキーホルダーに
特にキーホルダーの案は打ち合わせの中で出てきたアイデアです。利用者さん自身の作品を形にできるという点で、とてもやりがいのある取り組みになりそうです。
絵をキーホルダーに
打ち合わせの中で出てきた印象深い案が、「利用者さんが描いた絵をスキャンしてキーホルダー化する」という取り組みです。
自分の描いた絵が、形のあるグッズとして手元に残る──。これは単なる工作以上の、「自己表現と達成感」をセットで届けられる新しい体験になるはずです。
実は、このアイデアは自宅で先行テスト済みです。
手書きのイラストを、3Dプリンターで実際にキーホルダー化したのが下の写真です。

3Dプリンターは、こうした「個別の作品を形にする」ことが得意な機材です。
次回の訪問では、これを利用者さんと一緒に作るワークを実施予定です。当日の様子は別記事でレポートしますので、続報をお楽しみに!
ものづくりが繋ぐもの
ものづくりが、誰かの「できた!」につながる──。
ボランティア活動から始まった小さなものづくりが、口コミで広がり、福祉の現場で誰かの笑顔につながる。そんな経験ができたことを、心から嬉しく思います。
同じように「DIYで誰かの役に立ちたい」と考えている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。3Dプリンターや100均素材があれば、思っているより簡単に始められます。
今後の活動もこのブログで随時レポートしていきます。次回は、キーホルダーワーク当日の現場レポートをお届けします。




