福祉現場の安全対策DIY3選|100均×3Dプリンター
福祉現場で意外と多い、ハサミの紛失や道具の落下、荷崩れ。
「気をつけていても、ついうっかり…」というヒヤリハットは、利用者さんと支援者の双方にとって、見過ごせないリスクです。
今回は、日頃ボランティアをさせていただいている福祉施設の職員さんと改善を重ね、実際に「事故が減った」と効果を感じた安全対策DIYを3つ厳選して紹介します。
100均素材や3Dプリンターで作れるので、低コスト・短時間で導入可能。
気になる項目から、現場の「もしも」を「もっと安心」に変えるヒントを見つけてください。
使いやすさと戻しやすさ
安全対策というと、ルールや声かけで「気をつけよう」と促すアプローチが思い浮かびがちです。
しかし現場では、ルールだけでは続かないこともあります。
- 忙しいと元の場所に戻せない
- 置き場所が分かりにくい
- 道具を使うたびに位置を確認する手間がかかる
- 利用者さんごとに使いやすい高さや位置が違う
そこで作ってツナガル工房では、「注意する」だけでなく、自然に安全な動きになる道具を作ることを大切にしています。
「ルールで縛る」より「仕組みで支える」のが、続く現場改善のコツです。

❶ ハサミの持ち出し防止
作業中にハサミがいつの間にか持ち出されて、トイレ・休憩室・別の部屋で発見…
そんな「ヒヤリ」の元になるのが、ハサミの持ち出し問題です。
固定してしまうと利用者さんの自由度が下がり、作業効率も落ちます。
そこで有効なのが 「気づきを生む」ストラップ。机との間に伸び縮みするコードをつけることで、持ち出そうとした瞬間に違和感で気づける仕組みです。

❷ ハサミの落下防止
机の縁にハサミを置いていて、刃先が床に向かって落下…
これは利用者さんのケガにも直結する、重大なヒヤリハットです。
3Dプリンターで作るホルダーを 机の脚に固定 すれば、ハサミの「定位置」が決まり、自然と片付け習慣が身につきます。
持ち出し防止ストラップが「移動を制限する工夫」だとすると、ハサミホルダーは「戻す場所を分かりやすくする工夫」です。

❸ 野菜コンテナの落下防止
就労支援B型の野菜出荷作業で多いのが、トラック走行中の荷崩れ事故。
特にネギなど長い野菜は、コンテナの側面を折りたたんで詰めるため、走行中の振動でフタが開き、商品の落下や破損につながります。
100均アイテムでコンテナの側面を 簡易ロック すれば、走行中の開きを防止し、商品ダメージと作業のやり直しを大幅削減できます。

安全対策DIYの選び方
現場で一番多い「ヒヤリ」から選ぶのがおすすめです。
状況別に選びやすいよう、まとめました。
| 困りごと・場面 | おすすめDIY | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 🔪 ハサミを持ち歩きすぎる | ハサミ持ち出し防止ストラップ | 紛失件数を大幅削減 |
| 📍 ハサミの置き場所が決まらない | ハサミ落下防止ホルダー | 定位置化で「探す時間」ゼロ |
| 📦 棚やコンテナが落ちそう | コンテナ落下防止DIY | 荷崩れ・商品ロス防止 |
| 💰 まず低コストで始めたい | コンテナ落下防止 / ストラップ | 110円〜から試せる |
| 🖨️ 3Dプリンターを活用したい | ハサミホルダー / ストラップ金具 | 現場サイズに合わせて自由設計 |
| 🔄 二重対策で安全度を高めたい | ストラップ+ホルダー併用 | 紛失と落下を同時に防止 |
今回紹介した安全グッズはこちら👇
注意より仕組みで支える
支援現場の安全対策では、声かけやルールも大切です。
でも、毎日の作業の中で続けるには、道具や環境の工夫も欠かせません。
こうした小さな仕組みを作ることで、職員さんも利用者さんも安心して作業しやすくなります。
完璧な仕組みより、「今日からできる小さな一歩」が、事故ゼロの現場づくりにつながります。
気になる1つから、ぜひ試してみてください。

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