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【支援ツールDIY】

野菜袋詰め練習に使える!現場発の自作ナスサンプル

袋詰め練習用のナスサンプル
作ってツナガル工房

支援現場では、利用者さんと一緒に「野菜の袋詰め練習」を行う場面がよくあります。

ただ、本物の野菜を使った練習には、こんな悩みがつきものです。

  • すぐに腐ってしまう
  • 衛生管理が大変
  • 何度も練習できない

さらに、

  • 長く、曲がっており、向きをそろえるのが難しい
  • 長さ違い・曲がり具合の違うナスがあり、キレイに揃える順番がある

という声もありました。

そんなとき、

衛生的で
繰り返し使えて
✅コストも抑えられる練習素材
があれば、もっと負担なく安心して袋詰め作業の練習ができて嬉しいですよね!

そこで今回のテーマがこちら👇

工房
工房

3Dプリンターで作る
ナスサンプル

これなら、

  • 腐らず
  • 何度でも使えて
  • 低コストでたくさん作れる

というメリットがあり、支援現場の課題をしっかり解決できます。

作ってツナガル工房では、支援現場の声をもとに試作・改良を重ね、作業練習で実際に役立ったナスサンプルの作り方を解説します。

1. 野菜の袋詰めが難しい理由

ナスの袋詰め作業は一見シンプルに思えますが、実際はこんな難しさがあります。

  • 長く、曲がっており、向きをそろえるのが難しい
  • 長さ違い・曲がり具合の違うナスがあり、キレイに揃える順番がある

ここがポイント!
本物のナスは練習に向きません。
「腐る」「衛生的に繰り返し使えない」「コストがかかる」というデメリットがあります。

2. 自作のナスサンプルで袋詰めを練習!

日頃お世話になっている福祉施設の職員さんから、こんな相談をいただきました。

職員さん
職員さん

手先の動きが苦手な方のために
袋詰め作業の練習ツールが欲しい!

解決策は…

工房
工房

3Dプリンターで作る
ナスサンプル!

  • 腐らないので衛生的
  • 繰り返し練習できる
  • サイズや形を自由に調整できる

この「ナスサンプル」を使えば、安心して袋詰め作業の練習が可能になります!

ナスサンプルの3Dプリント品の写真

3. 材料と工具|ナスサンプル

ここからは、ナスサンプルDIYの材料と工具を紹介します。

3Dプリンター、フィラメント

  • 3Dプリンター:CREALITY Ender-3 V3 KEを使ってます
3Dプリンターとフィラメント収納ボックスの写真
  • フィラメントTPU
    今回はみかんのやわらかさを出すために、TPUフィラメントで出力しています。
    私が実際に使っているTPUフィラメントはこちら👇

■フィラメントについて(選び方の参考)
PLA:安価で扱いやすい。日常使用には十分
TPU:やわらかく、柔軟性がある
PETG:強度と柔軟性あり、長期使用おすすめ
ABS:耐熱性に優れるが、反りやすく難しい

設計・スライス用ソフト

※ダウンロードは公式サイトから行えます。
※ソフトの利用規約に沿ってご利用ください。

💡個人的にはFusion360のほうがおすすめです。

💡導入方法から基本操作まで、
 YouTubeにたくさんの解説動画があるので、
 初心者の方でも問題なく始められます。

3D設計ソフト(FreeCAD / Fusion360)と、スライサーソフト(Creality Print)のダウンロード画面をまとめたイメージです。用途に合わせて選べます。

塗装用スプレー

  • へたの塗装用:水性スプレー
           色はグロスグリーン
           (DCMで約600円)
へたの塗装用スプレー写真

仕上げ用工具

  • バリ取り用:ニッパー

4. 作り方|ナスサンプル

ここからは、ナスサンプルの作り方を順番に解説します。

Step1 設計手順とポイント

  • 横幅50mm、高さ160mm
  • 全体的に円弧に曲げる
  • 重心を下に持ってくる
  • へたは袋詰めの目印になるので、をしっかり再現する
ナスサンプルのCAD図

Step2 スライサー設定とポイント(Creality Print)

スライサーは、まず初期設定で一度プリントし、状態に合わせて微調整すると良いでしょう。

  • 使用するフィラメント(Material):TPU
  • 初期レイヤー吐出量(Initial Layer Flow):110%
    💡初期レイヤーが細くてビルドプレートへの定着が悪いときは、120%、130%と高くすると定着が良くなります。
  • 初期レイヤー高さ(Initial Layer Flow):0.2mm
    💡初期レイヤーの太さは十分だが、ビルドプレートへの押し付けが足りなくて定着が悪いときは、0.18、0.16と少し低めにすると定着が良くなります。
    💡初期レイヤー高さ(Initial Layer Flow)は「Advanced」をONにすると出てきます。
  • 充填率(infill):15%
    💡強度を上げたい場合は、数値を大きくします。
  • 印刷速度(Print Speed):300mm/s→50mm/s
    💡速度を遅くするとプリントがきれいに・安定します。
  • ノズル温度(Printing Temperature)
    💡メーカーによっては推奨温度が一般より高いフィラメントがあります。フィラメントのボディを確認し合わせましょう。
  • へた側を下にしてプリントします。
  • サポート:今回のように、空中に浮いている面がある部品は「サポートあり」にしましょう。
  • ビルドプレートへの接着方法(Build Plate Adhesion Type):ブリム(brim)
    💡ビルドプレートへの接触面が小さく、振動ではがれてしまうので、ブリムがラフトを使います。
スライサーソフトにてサポートを付けたようす

💰 印刷コストの目安

  • プリント時間:5時間20分/1個
  • フィラメント使用量:70g/1個
  • 材料費:約280円/1個

Step3 プリント後にサポートをはがす

  • サポートをやさしくはがす
  • サポートのカスがこびり付いた場合は、ニッパーで切り取る
プリント後にサポートをはがす写真

▶ Step4 スプレーでへたを緑色に塗る

  • へたの近くはテープで保護する
  • 緑色のスプレーで、へたに色を付ける
  • 1日ほど乾かした後、テープを取る
ナスへたを緑色のスプレーで塗装する写真

5. 袋詰めを練習した効果

曲がり違いのナスサンプル3種類

✅支援現場でナスのサンプル3個を袋に詰める練習をしました。
✅ナスの曲がり具合を変えて、「曲がりが大きいナスを真ん中に入れる」など、コツをつかみます。

  • 安心感
    サンプルなので、安心して繰り返し挑戦できる
  • コスト削減
    食材を使わないので費用が抑えられる
  • 自信回復
    「できた!」という達成感が作業意欲に!
職員さん
職員さん

特別な器具を買わなくても、工夫次第で十分サポートできるんですね!

6. 作って解決!現場の悩みを形にするものづくり

今回のナスサンプルは、職員さんの「困った」という声から始まり、形状を少しずつ調整しながら作り上げたものです。

3Dプリンタを使えば、現場のニーズに合わせて必要な道具をすぐに形にできるのが大きな強みです。

工房
工房

袋詰めの練習に悩んでいる方は
ぜひ気軽に試してみてください!

作ってツナガル工房では、日々の「困った」を「作って解決する」アイデアを発信しています。みなさんのリクエストも大歓迎です!

ほかにも袋詰めをサポートするアイデアあり
👉 野菜の袋詰めツールDIYまとめ
👉 100均で作る袋詰めホルダー

プロフィール
ひろ|作ってツナガル工房
ひろ|作ってツナガル工房
作る×支援の工房主
「作る×支援」をテーマに、福祉現場の「困った」を解決。 すぐ作れて使える支援ツールや、知育アイデアを発信しています。
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