こんにちは
作ってツナガル工房です!
家庭用トランポリンを使っていると、脚に負荷が掛かりだんだんぐらついて不安定になったり、床に跡や傷がついたりすることがあります。

トランポリンで遊んでいるときに脚がぐらぐらすると「なんだか不安…」
最悪の場合は脚が折れて事故につながる危険性もあります。

そこで登場するのが、3Dプリンターを使った脚サポートのDIYです。必要なサイズにぴったり合わせられ、自分の家庭環境に合わせた最適な部品をつくれます。
本記事では、3Dプリンター を使って補強パーツを設計・製作し、子どもが安心して遊べるようになった体験を紹介します。設計の工夫やプリント条件、実際の効果まで詳しく解説するので、DIY初心者の方でもすぐに実践できます。
👉 安全性と快適さを同時に手に入れる、3DプリンターならではのDIYアイデアをぜひ参考にしてください。
1.よくある悩み:トランポリン使用時のトラブル
(1)脚のぐらつきによる不安
脚が揺れて安定しないと、子どもは遊んでいても「倒れるかも」と不安を感じます。
(2)安全性のリスク
長期間の使用で脚の付け根が弱り、最悪の場合は折れてしまうことも。転倒や怪我につながる大きな懸念があります。
(3)床の傷やへこみ
脚にぐらつきがある状態で使用すると床へのダメージが大きくなり、跡や傷が残りやすいです。
2.解決策:3Dプリンターでトランポリンの脚サポートをDIY

解決策は…3Dプリンターで作る「トランポリンの脚サポート」!
家庭に合わせてカスタマイズできるところが最大の魅力!
- 強度を補強できる → 脚がぐらつかず安定する
- サイズに合わせてぴったりに設計できる → 外れにくい
- コストが安い → 1個あたり100円程度で製作可能
👉 「市販品では満たせないニーズ」を解決できるのが大きなポイントです。
3.必要な材料と準備するもの
(1)3Dプリンター
- CREALITYのEnder-3 V3 KE を使用
(2)フィラメント

今回はPLAを使用!
- PLA:安価で扱いやすい。日常使用には十分。
- PETG:強度と柔軟性があり、長期使用におすすめ。
- ABS:耐熱性に優れるが、出力難易度がやや高い。
(3)CADソフト
- FreeCAD、Fusion360、Tinkercad など無料ソフトがおすすめ。
(4)測定工具
- ノギス:部品寸法を採寸
(5)工具類
- ニッパー:バリ、糸引き部分の処理
- 結束バンド:脚サポートの固定用(100均で買えます)
4.CADソフトでモデルを作成
(1)設計するポイント
- L字部分は丸くして強度をアップ
- 脚を囲う円形部分は脚の直径より0.5~1mm大きくすると、脚に奇麗にはまる。
- トランポリンのフレームに接する部分は、コの字にして位置が決まる設計
- トランポリンの足の根元は溶接のリブが出ているので、モデル側に逃がしを追加
- 脚サポートがトランポリンからはみ出てしまうと、遊ぶ子供の足にあたる危険があるため、はみ出さないように設計

・大きさ:
幅(W)161 × 奥行(D)34 × 高さ(H)80 mm
(2)STLデータの無料配布はこちら
stlデータはこちら👉 ダウンロード
※再配布・商用利用はご遠慮ください。個人利用の範囲でご活用ください。
5.3Dプリンターで出力する手順
(1)スライサー設定の目安
- 材料:PLA
- ノズル径:0.4mm
- レイヤー高さ:0.2mm
- 初期レイヤー高さ:0.25mm(少し増量)
※初期レイヤーの定着が安定します - ウォールライン:2層
- トップレイヤー:4層
- ボトムレイヤー:4層
- インフィル:50%(強度が必要なため高めに設定)
※さらに強度を上げたい場合は、数値を大きくします - 印刷速度:100mm/s程度
※奇麗にプリントしたい場合は速度をゆっくりにする - プリント品の端が反ってしまう場合は、ブリムやラフトを付けると反りにくくなります
- サポート材:あり(サポートが最小限になるように配置すると、プリント後の処理が楽です)

(2)プリント時間と材料費の目安
- プリント時間:2時間55分/1セット
- フィラメント使用量:70g(約140円)/1セット
6.実際に取り付けてみた効果

出来上がったパーツを、
結束バンドでしっかり固定!
取り付けもカンタン!
- 安心感:子どもがジャンプしてもガタつきがなく安心して遊べる安全
- 安全性:脚折れのリスクが減り、安全性が向上
- 床保護:床に跡が付きにくくなった
- 再現性:壊れてもまた作れるので、長期的な安心につながる

子供の安心・安全が守れて、親としても嬉しい
7.よくある質問(FAQ)
Q1. PLAで十分ですか?
→ 日常使用なら問題なし。強度や耐久性を求めるならPETGやABSも検討
Q2. サイズ調整は難しいですか?
→ CADで数値を変えるだけ。初心者でも簡単です。
→ スライサーソフトでも全体的な拡大/縮小が可能です。
Q3. 3Dプリンターがない場合は?
→ STLデータを公開しているので、DMM.makeなど外注サービスでも製作可能です。
stlデータはこちら👉 ダウンロード
※再配布・商用利用はご遠慮ください。個人利用の範囲でご活用ください。
8.まとめ:DIYで安心・安全なトランポリン環境を
- 悩み:ぐらつきによる不安、脚折れのリスク、床の傷
- 解決策:3Dプリンターで脚サポートをDIY
- メリット:低コスト、安心感・安全性アップ、床の保護

「子どもが安心して遊べる環境」を作れるのは、親にとっても大きな安心です。
DIYならではの自由度を活かして、ぜひご家庭のトランポリンにも取り入れてみてください。
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※再配布・商用利用はご遠慮ください。個人利用の範囲でご活用ください。
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