個数を数えるプットイン課題DIY|3Dプリンターで作るレベル別カウント練習キット
「ビー玉が1個だけ入る筒から10個入る筒まで、10本セットで作れませんか?」
前回のプットイン課題を、もちの木園さんに見ていただいたときのこと。
職員さんから、こんな追加のご要望をいただきました。
筒の長さを見比べて、その長さに合った数のビー玉を入れる。
「入れる」だけだった課題が、「数を考えて入れる」課題に進化します。
今回は、このレベル別カウント練習キットの製作過程と使い方を紹介します。
- 放課後等デイサービスのスタッフさん
- 数の学習教材を手作りしたい支援者の方
- 3Dプリンターで療育グッズを作りたい方
- レベル別プットイン課題キットの設計ポイント
- 長さと数を組み合わせた課題の遊び方
- 実際に施設へ届けたときの反応
きっかけは追加のご要望
前回の記事で紹介したビー玉プットイン課題。
(前回の記事はこちら 👉 ビー玉プットイン課題DIY3選)
3種類の中でも特に好評だったのが、3Dプリンターで作った筒タイプでした。
その場で職員さんから提案されたのが、
「筒の高さを変えて、1個入りから10個入りまで10本セットにする」
というアイデアです。
長さの違う筒を並べて、長さに合った数のビー玉を入れていく。
ただの感覚遊びが、数の学習教材に変わる瞬間でした。
設計のポイント
10本の筒は、すべて同じ太さで高さだけを変えています。

設計で意識したのは次の3点です。
①高さはビー玉換算で統一
ビー玉1個分の高さを基準にして、1個入り〜10個入りまで等間隔で高くしています。
【ビー玉の直径15.5mm × 個数 + 底の厚み4mm】
並べたときに階段状になるので、長さの違いがひと目でわかります。
②太さはビー玉ぴったり
筒の内径は、ビー玉がスッと落ちる絶妙なサイズに調整しました。
ゆるすぎると「入れた感」が弱くなり、きつすぎると詰まります。
試作を重ねて【内径17mm】に落ち着きました。
③倒れない台座
子どもが少し手をぶつけても倒れないよう、底面は広めに設計しています。
さらに、底面を固定する台座を作り、筒が並べやすく、倒れにくい構造にしました。
印刷してみた

筒はPLAフィラメント(半透明)で印刷しました。
半透明にすることで、入ったビー玉の数が外から確認できます。
台座は気分に合わせて選べるように3色作ってみました(^^♪
・印刷時間:10本+台座3個で約【6時間】
・フィラメント代:【320円】
使用したフィラメント PLA(半透明、赤、青、黄)
私が実際に使用しているフィラメントはこちら👇(Amazonで約2,000円)
3Dプリンターをこれから始めたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

遊び方・使い方
このキットは、子どもの段階に合わせて遊び方を変えられます。
レベル1|入れて数える
筒を1本選んで、ビー玉を入れながら「1、2、3…」と数えます。
いっぱいになったら終わり。
「入れたら終わりがわかる」プットイン課題の基本です。
レベル2|長さくらべ
2本の筒を並べて「どっちが長い?」と見比べます。
長い筒にはたくさん、短い筒には少しだけ。
長さと数の関係を体感できます。
レベル3|ぴったりチャレンジ
ランダムに5本並べて、それぞれの長さに合った数のビー玉を入れていきます。
「この筒には何個入りそうかな?」と予想して、実際に入れて確かめる。
職員さんが構想していた、このキットのメイン課題です。
この課題で育つ力
・長さを見比べる力
・長さと数を結びつける力
・数を数える力
・予想して確かめる力
・「ぴったり入った」達成感
1つのキットで、感覚遊びから数の学習まで幅広くカバーできます。
届けたときの反応
お届け時の写真を掲載予定
現場で使用している写真を掲載予定
まとめ
・職員さんのアイデアから生まれたレベル別キット
・高さを変えるだけで「数の学習教材」に進化する
・3Dプリンターなら段階別の教材が自由に作れる
現場の声から生まれた教材は、やっぱり現場で活きる。
これからも「使う人の声」を形にするものづくりを続けていきます。




